【工事場所】 藤沢市
【工事期間】 2021.10.09-2021.10.14
【工事内容】 掘削,給水引込工事,下水道引込工事,舗装工事
【SDGs達成】 No.11・No.14・No.15・No.17
給水管引き込み工事
給水管引き込み工事
給水管引き込み工事
マンションの給水工事
私たちが毎日使用している水道水は、公道に埋め込まれている水道本管から、分水栓、給水管を通り、各家屋へ供給されています。
このような仕組みのことを、「給水方式」といいます。
給水方式はさらに、「貯水槽方式」と、「水道直結方式」の2種類に分かれます。
戸建て住宅では水道直結方式のみとなりますが、マンションなどの集合住宅の場合は、2つの給水方式のうちのいずれかが採用されています。
貯水方式
貯水槽方式では屋外、もしくは屋内に設置された貯水槽に一度水を蓄えてから、各部屋に給水します。
災害時でも貯水槽内の水を利用することができるため、すぐには断水することはありません。
しかし停電などで給水ポンプが停止した際は、水道水が使えなくなります。
貯水槽の点検・清掃・水質検査などの維持管理が必要になるため、居住者の負担(管理費に含まれている)が多くなっています。
水道直結方式
水道直結方式は貯水槽を設けず、水道本管から各部屋に直接給水します。
災害時には戸建て住宅同様に断水状態になることがあり。
水道水が直接部屋の蛇口まで届くので、水質も衛生的で安心です。
貯水槽の点検や、清掃、水質検査などの維持管理が必要なく、居住者への負担が軽減されます。
中古マンションでは水道の給水管工事に気を付ける
築年数が古いマンションは、給水管など目に見えない部分の設備の交換工事が必要になることがあります。
配管の寿命と築年数
水道管や排水管の寿命は、約20年~30年といわれています。
築20年以上経過したマンションの場合は、配管工事を行うことになる可能性が高いといえるでしょう。
特に、古い集合住宅(アパート、マンション)の場合は塩ビ管ではなく、鉄管が使用されていることがあります。
鉄管は経年劣化により、配管の内部がサビたり、腐食による漏水したりなどが起こりやすくなっています。
マンションの給水工事にかかる費用
戸建て住宅に比べ、マンションの給水工事は工事費用がやや高くなります。
専有部分の給水管の交換にかかる費用は、既存の配管状況、配管の材料、施工方法によって差が出てきますが
一戸当たり、約30万円程度となります。
古い水道管には鉛が使用されている可能性大!
水道管に使用されている素材にはいくつか種類があります。
素材ごとに鉛管、銅管、鉄管、塩ビ管などがあります。
近年は塩ビ管を使用している水道管が多くなっています。金属管とは違い、塩ビ管は腐食が発生することがないので、経年による劣化や老朽化による水漏れの心配がありません。薬品に対する耐性も高い特徴があります。
そしてアルミと同程度の強度を持っているため、衝撃にも強い性質があります。塩ビの重さは鉛の8分の1、鉄の5分の1程度となっているため非常に扱いやすいです。
一方塩ビは低温でもろくなったり、紫外線によって酸化したりというデメリットもありますが、一般的な環境下においては塩ビ管が最も使いやすい汎用性を持った素材といえます。
塩ビが水道管の素材として普及しだしたのは1940年代以降です。それまでは、全国の水道事業体で鉛管が使われていました。鉛は欧米でも古くから使用されており、錆びにくく柔らかい材質です。そのため加工がしやすく、水道管に適していると考えられたのです。
そんな鉛管を使用した上水道に健康被害の可能性があるという指摘がされたため、昭和50年代の半ばから、鉛管は水道管としては使用されなくなりました。
使用が禁止されただけで、塩ビ管などへの交換はされていません。現在でも鉛管を使用した上水道は一定の割合で存在します。
これは2014年のデータですが、全国の20の都道府県で調査を行ったところ、鉛製の上水管を使用している世帯の割合が10%を超え、347万世帯が使用しているということがわかりました。
その中でも最も鉛管の使用率が高かったのが香川県の37.56%です。
国が総出を挙げて鉛の水道管を排除しようとしていますが、完全撤去は依然難しい課題となっています。
それでも取り組まなければならないのは、鉛による健康への悪影響が大きいからです。
鉛中毒とは
鉛中毒とは、鉛によって引き起こされる中毒症のことです。鉛は一般的な食品にも僅かに含まれていますが、微量であれば中毒症は引き起こしません。
しかし、鉛管が使用された上水道の使用を続けるといった鉛を体内に摂取する習慣があると、中毒症を引き起こしてしまう可能性があります。
鉛中毒の症状
鉛中毒の症状には様々なものがあります。
主な症状だけでも
貧血、関節痛、嘔吐、強い腹部の痛み、高血圧、骨の痛み、便秘、不妊、頭痛、食欲低下、脱力、感覚喪失、歩行困難、人格変化
などさまざまなものがあります。
子供の場合は注意力が続かなくなり、運動能力が低下するなどの症状が出ます。
鉛中毒が悪化すると、錯乱や急激な眠気、嘔吐、けいれん、発作などの症状が発症し、さらには昏睡状態に陥ってしまいます。
大人の場合は、性欲の低下や、不妊、男性機能低下など、子供を残すことが困難になるような症状も起こります。
鉛中毒は発症していたとしても何ヶ月といった長い期間、これといった症状が目に見えないことが多いです。
そのため鉛中毒がすでに発症しているのに気がつかずに、さらに日常生活の中で鉛を体内に取り込み続けるという悪循環が起こってしまいます。
鉛中毒の治療と予防
鉛中毒を治療するためには、「キレート療法」という治療法が使用されます。
これは体の中で鉛と結合する薬を処方することによって、体内の鉛を尿の中に混ぜて排出させるという治療法です。
食生活や環境の見直しによって新たに体内に取り入れられる鉛の量を減らし、
キレート療法によって体内に残っている鉛を排出するという治療が一般的です。
鉛中毒を予防するためには、まず鉛を経口摂取しないように気をつけるということが何よりの効果を発揮します。
鉛の含有量を確認するキットも市販されていますので、そのようなキットを使用して食品からの鉛の摂取を防止します。
予防の中で問題になるのが水道管です。ご自宅の水道管が鉛製のものであれば、浄水器を取り付けることをお勧めします。
浄水器を使用すれば、水に含まれる鉛はほとんど取り除くことができます。
浄水器がない場合は、朝一番の水道から出る水は飲まないようにしましょう。
一晩の間に、水道管内部の鉛が溶け出したものが水道の中に充満し、濃度が上がっている可能性があるためです。
鉛は大国をも滅ぼした
歴史に登場する大帝国・ローマ帝国が滅亡した理由の一つに鉛中毒があります。
原因はローマ帝国のインフラ設備、水道にあったと考えられています。
水道の歴史というと日本の江戸時代を思い出すかもしれませんが、ローマ帝国も江戸時代に勝るとも劣らない水道設備が完備されていました。
当時のローマ人の平均寿命は40歳だったといわれています。
ローマ人のほとんどが鉛中毒になっていたため、平均寿命が現代の半分以下になっていたのです。
イタリア全土から発掘されたローマ時代の人骨を調査すると、鉛が高濃度で検出されたのがそれを裏付けています。
ローマ帝国の場合は、水道管に鉛が使われていたということはもちろん、ワインを貯蔵する容器として鉛を使用していました。
これがローマ人の体内に鉛の蓄積量を増やした大きな原因であるようです。
また鉛は食べるとほのかに甘い味がして、ワインの甘み成分として使われてもいたそうです。
国民全体が重度の鉛中毒で短命になっていては、国が繁栄することなどできません。
言い換えれば、鉛中毒は繁栄を極めた定刻を一つ滅ぼしてしまうほどの恐ろしい症状を引き起こすということです。
毎日のように使う水に毒性のある成分が混ざっているのはあってはならないことです。
上水道の鉛管からの取替工事は自治体によって補助金が出ますので、一般的な水道工事に比べれば安い価格で施工してもらうことができます。
健康はお金では買えないものですので、気づいた段階ですぐに取替え工事をするのが良いでしょう。
古い水道管から水漏れが起きる原因
水道管が漏水してしまう原因の中には、木の根っこが成長し水道管に巻き付いて破壊してしまうといった特殊なパターンもありますが、基本的に水漏れの原因となる事柄は大きく2種類に分けることができます。
水道管の老朽化
給水管や排水管が水漏れを起こす原因の中で最も多いのは、水道管の老朽化です。
1950年代まで使用されていた鉛製の水道管である鉛管は、他の金属でできた排水管に比べて腐食が進みにくい性質をしています。しかし使用され続けた年月の長さを考えると、腐食が進行し破裂を起こしてもおかしくありません。
ある時期に一斉にそのあたりの水道管が作られたという場合、その内の1ヶ所の水道管が老朽化によりトラブルを起こすと、必然的にその周辺の水道管もすべて老朽化が進んでいるといえます。
漏水事故が起こった場合、その1箇所だけを修理すれば解決するというわけではなく、同じ時期に作られた配水管全てが老朽化による水漏れを起こす可能性を秘めた危険な地域ということになってしまうのです。
家やマンションの場合も全く同じことが言えます。一室で老朽化による水漏れ事故が起こった場合、それをきっかけに他の部屋でも老朽化による漏水事故が続けざまに発生することがあります。なぜなら、同時期に作られた排水管であるため、同時期に限界を迎えたからです。
水漏れの原因が老朽化である場合は修理を行う際に、水道管全体を新しい素材である塩ビ管への切り替えを検討する必要があります。交換の費用はかかりますが、長い目で見れば最も効率が良い方法になります。
つなぎ目のゆるみや劣化
水道管のつなぎ目部分から水漏れが発生するケースもあります。
水道管と水道管をつないでいるナットが緩んでしまっていたり、長期間の使用によって水の流れを止めるためのパッキンが劣化してしまったりすることによりじわじわと発生する水漏れです。車が多く通る場所の地下にある水道管や、人が頻繁に歩く床の下にある水道管などは、振動によって少しずつナットが緩んでしまうことがあります。
また、ナットと水道管の間にあるゴム製のパッキンが長期間の流水によって少しずつ劣化し、隙間が生じてしまうことによって水漏れが発生することもあります。この場合はじわじわと水漏れするタイプなので、突然水道代が上がることはありません。そのため漏水しているとは知らずに払い続けていたということにつながります。
物が詰まる
主に下水管で発生しやすい症状で、水道管の中に髪の毛や食べ物のカスなどが詰まり、それが水の流れをストップさせてしまい不必要な圧力がかかってしまいます。
これが水道管の破損につながるのです。
地震
大規模な地震によって水道管が破損するというケースもあります。
大きな地震が発生した直後に、近所の道路にある水道管や、自宅の水道管に亀裂が入ることがあります。
漏水をチェックする簡易方法
水道管は普段目に見えないところにあります。そのため、水漏れが発生していたとしても水道代が突然異常なほど上がったり、浸水したりしなければ気づくことができません。
重要なのは、水漏れの兆候が現れた時に素早く察知して修理を行うということです。
下記に該当するような症状がないかどうかをチェックしてみてください。
☑床が水浸しになっている
☑床にシミができている
☑排水管の接続部分から水が垂れている
☑洗面台やシンクの下から、水が流れてくる
☑水道代が最近高い
☑洗濯機の排水溝から不快なニオイがする
これらの項目に当てはまるものが1つでもあれば、水道管が水漏れを起こしている可能性があります。
しかし、これは簡易的なチェック方法なので、これに当てはまらない場合もあります。
漏水をチェックする確実な方法
上記の項目に該当していなかったとしても、水漏れが発生しているということもあります。厳密に漏水のチェックを行いたい場合は、このような手順を踏んでみてください。
1:家の中の全ての蛇口を閉める。
2:蛇口を閉めた状態=水が流れていない状態で水道メーターの「パイロット」確認しに行く。
アナログ式の水道メーターの場合、中心より少し下の部分にある中心に赤い丸がついた金属のパーツがパイロットです。
アナログ・デジタル併用式のものは、真ん中より少し左側にある中心に赤い丸がついた金属のパーツがパイロットです。
家の中で水が流れると、このパイロットが回転します。
そのため、全ての蛇口を閉めた状態にもかかわらず、このパイロットが回転しているということは、水が漏れているということになります。
古い排水管を使用している家にお住まいの方は、1週間に1回のペースでこのチェックをしてみてください。
異変にすばやく気付くことができれば、漏水の被害を受けずに済むかもしれません。