クリスマスプレゼントの苦い思い出

 

あっという間にクリスマスも過ぎて今年も残りあと数日となりました。
この記事を読んでいる大人の皆さまは、子供の時にサンタさんからプレゼントをもらったことがありますか?

 

私もサンタさん(両親)からおもちゃを枕元に置いてもらったことがあるはずなのですが…
たった一度だけ、プレゼントがもらえなかった年の思い出が頭の中を占めてしまっているようで、貰ったという楽しい記憶がまったくないのです。

 

当時、おそらく小学校2年生ぐらいでしょうか。
なんとなくサンタ=お父さんお母さんという真実が分かっていたのですが、それに気づいていたことを両親に隠しながら
サンタさんへのお手紙に、プレゼントのリクエストを書きました。
(サンタは両親と気づくということは大人になったということ、つまりプレゼントはもらえなくなってしまうと思っていたので)

 

この時リクエストしたのはシルバニアファミリーの赤い屋根の大きなおうち。
友達の家でこれがどんっと飾られていて、うらやましかったのを覚えています。
サンタさんへの手紙は父親が、わざわざ店用の電話でサンタさんに注文してくれました。
まるで酒屋にビールを発注するかのように。
でも不器用な父が娘の私にそんな小細工までしてくれたのは、今思い出すとほほえましいばかり。

 

で、クリスマスの翌朝。
普段は(そして現在も)寝坊助な私が早起きすると…
枕元にはなにもありませんでした。

 

バツの悪い顔をする父と母。
サンタは存在しないと分かっていても、プレゼントが目の前に無いのはかなり堪えました。
「あ、わたし悪い子だったからか。サンタさんはお父さんって知っていたのに知らないふりしてプレゼントねだったから」
と、ちょっぴり泣いてしまった子供のころの私。
その健気な心はいったいどこに行ってしまったのか…。

 

ネタ晴らしをすると、私のプレゼント消失事件の犯人は当時実家を離れていた姉でした。
飲食店を経営していた両親は多忙な自分たちの代わりに、私へのプレゼントをクリスマスイブに持ってきてと姉にお願いしていました。
姉は仕事終わりのイブ当日にプレゼントを持ってく予定だったようですが、当時の彼氏(今の夫)とのデートが入ってしまい実家に帰れなくなったとか。

 

帰れなくなったと両親に連絡したころには近所のおもちゃ屋さんは当然閉店時刻。
開いていたとしても、目的のおもちゃが置いてあった可能性は低かったでしょう。
姉はそのあと両親から相当怒られたようです。

 

おねえちゃん、そりゃあんたが悪いよ…。と言いたいところですが、
当時の義兄は多忙だったため、姉とのデートもままならず。
突発的に時間が取れたらそりゃ彼氏とのデートを優先しますよ。
当時の姉よりも年上になった私は、この日の姉の肩を持ちたいと思います。

 

でもプレゼントはおいて行ってから出かけてほしかったな…

 

そんな波乱を招いたシルバニアファミリーの赤い屋根の大きなおうちは、数日遅れで私のところにやってきました。
大事に色あせるまで遊びましたが、大学生のころに知人の親戚の子供のところに送り出してしまいました。
いろんな思い出が詰まったおもちゃですが、遊ばないでしまったままにしておくのはもったいないですものね。

 

大人になるとブランド・シルバニアファミリーシリーズの金額に腰を抜かしますが、
あれだけ力加減を知らない子供に遊ばれても壊れない頑丈なつくりをしているから納得です。
最近はいろんなファミリーが増えて、当時子供だった大人がそのかわいらしさに再燃しているとか。

 

私もそのうちの一人です。
こっそり買っておいたペルシャネコの赤ちゃん。

あ~~~~かわいい!!!!
ふっさふさしててかわいいいいねぇ~~~~!
う~~!癒し。