海の思い出

 

前回のブログも下水に関する思い出だったが、今回も飽きずに下水の思い出話を。

 

私の実家は沿岸部にある。

夏になると小学生だった私は友達と海に行って、寒くなるまで海水浴を楽しんだ。

 

当時の私が好んで遊んでいた場所がある。

そこは浜辺に出るための階段や日陰に近いこともあり、荷物を置きやすい場所だった。

それに海に遊びに来た大人が場所取りをしなかったので、都合がよかった。

 

しかしその場所は少し変わった匂いがした、小さな川が流れつく場所だった。

川といってもちょろちょろと流れてくるだけで、水が海に届く前に黒い砂浜に吸われているぐらいの水量だ。

 

その小さな川から流れてくる水がぬるっとしていたのを覚えている。

 

小さな川は、古い家が連なっている隙間から延びていた。

 

 

同級生の男子たちは砂浜に吸われていく小さな川の水を貯めようと穴を掘っでダム作りをしていた。

・・・私もその遊びに交じっていた気がする。

 

正直、このブログを書いている今、サブいぼがぶわっと出ている。

大人になった今だから、わかる。

・・・あの川は古い家から出る生活排水の垂れ流しだったのだ。

 

しかも私が小学生だった当時は、合併浄化槽の設置が義務付けられていない。

(合併浄化槽が義務付けられるのは平成13年。し尿しか処理されない単独浄化槽が主流だった)

 

たしかに海で遊んだことを親に報告すると

「うんこ水のそばで絶対に遊ぶなよ」

と注意されたような気がする。

 

よく海で遊んだ後めばちこになっていたような気がするが・・・

・・・めばちこだけで済んでよかったと思うことにしよう。

 

ちなみに現在はその地帯に公共下水道が徹底されたのか、思い出の小(汚)川は姿を消している。

砂浜も水が流れつかないのでさらさらのままだ。

小さい部分だが、地球に優しくなっていく環境変化を身をもって知るのであった。

 

おえっ