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受水槽といったらこの映画 | えらぼうね

受水槽といったらこの映画

受水槽についてご存じでしょうか?
受水槽とは、3階以上の建物(マンションやアパートなど)の屋上などに設置されている、水を貯めておく設備のことです。

災害などで水道がストップしてしまっても、この受水槽に水が貯まっていれば問題なく水を使うことができます。

 

映画「ウォッチメン」では、火事で燃え上がる集合住宅に設置してあった受水槽を壊して放水、鎮火させるシーンがあります。

 

そんな有事でも活躍する受水槽ですが、

「ちゃんと中を掃除している??」

といった不安はありませんか?

 

もちろん受水槽を定期的に掃除せよという法律があります。

また中に貯まっている水は一日で代わりますので、よっぽどなことがない限り水質に異常は出ません。

管理会社がしっかりと受水槽を管理していればという話ですが。

 

そんな受水槽に対する疑問や不安を後押しする映画「仄暗い水の底から」を紹介したいと思います。

(受水槽の話をするうえで、映画のネタバレを含みます。ご了承ください)

 

あらすじ

5歳の娘・郁子の親権をめぐって別れた夫と争っている主人公、松原淑美。
新しい会社に就職し、郁子と共に新しいマンションへ引っ越す淑美。
新しい生活に胸を躍らせる2人だったが、天井からの水漏れ、上階の子供の足音、蛇口から出る水の異常など、淑美の気にさわることが次第に増えていく。
そして郁子にも奇妙な行動が出始めて…

 

幼稚園児の郁子が屋上に上がって受水槽のそばに落ちていた赤いポシェットを拾います。

完全にネタバレですが、これは受水槽に落ちて溺死した女の子、河合美津子の持ち物でした。

 

受水槽の中に腐乱死体が残ったままなのか、それともとっくの昔に受水槽点検時に見つけて処理済みかは分かりません。

しかし劇中、いまだに美津子が発見されてい描写があることから、受水槽に美津子の死体が残っていたのかもしれませんね。

だとしたらこのマンションの受水槽、いったいどのぐらい掃除してなかったのでしょうか。

普通、年に一回は点検するはずです。

法律を守っていれば。

 

また受水槽以外にも、このマンションは水の問題を抱えていました。

あらすじにも書きましたが、淑美たちが住んでいる部屋の真上の部屋ですさまじい漏水が起こっていたのです。

淑美は天井のシミが気になり、頼りなさそうな管理人に訴えていましたが放置されてしまいます。

結局上の階の部屋は水びだし&カビまみれになっていました。

 

管理不行き届きが天井なしですね。

天井だけに!

……。

 

 

さて、このホラー映画は当然フィクションですが、受水槽に死体があった事例は

現実にあります。

不安をあおるわけではありませんが、ネットで「受水槽 死体」と検索するとたくさん出てきます。

受水槽に死体が入っていて、その水を住人が飲んでいたというニュースが。

 

海外はもちろん、日本でも受水槽の事故が起こっています。
これは他人事ではありません。

今飲んでいる水は本当に安心安全でしょうか…?

もしも映画のように蛇口から髪の毛が混じった水が出てきたら…?

 

毎日飲んだり浴びたりする生活ライフラインの水。

当たり前のようにある水ですが、もしもこの水がいつの間にか汚染されていたら…。

受水槽は基本的に必ず洗浄されています。

洗浄する間は断水などの通達が来ますので、その時は

「ちゃんと掃除してくれている」

と安心してください。

 

 

また、もしも水を飲んだ際に味に変化を覚えた時は

すぐに管理会社に連絡しましょう。

 

 

受水槽はもちろん、水道はとても大切な設備です。

水のありがたみと怖さを痛感できるこの「仄暗い水の底から」、お勧めいたします!

正直大人になって観ると、怖さよりもマンション管理会社への憤りを覚えると思います。

それでも和製ホラーの代表作に間違いはありません!

 

ホラー度   ★★★★★★☆

水びだし度  ★★★★★★★

水への感謝度 ★★★★★★★★★★★★★★